2020年クリスマス「アグリーセーター」がコロナ禍にちょうどいい

2020年クリスマス「アグリーセーター」がコロナ禍にちょうどいい

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コロナ禍、イベントを楽しむにも「自粛」「非接触」「大人数はちょっと…」が頭をよぎる状況が続いています。そんな状況かで、年間行事でも重要度の高いイベントの1つ「クリスマス」を楽しめる方法はあるのでしょうか?屋外で、限られた人数でも十分にクリスマスを楽しめる方法「アグリークリスマスセーター」をご紹介します。

さて、保守的なイメージがある日本人ですがクリスマスやバレンタインデーといったキリスト文化が国民的な行事になったり、この数年は”日本流ハロウィン”が大流行するなど海外のカルチャーを日本流にローカライズして取り入れる柔軟さがあります。

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日本流ハロウィンは、一般層(レイトマジョリティー)にまで浸透した珍しい現象でしたが、2020年はご存知のとおり自粛ムードも手伝って、ブームの終焉を迎えたように捉えられています。

そして次のブームをつくるイノベーター達が目をつけているのが、クリスマスにダサいセーターを着る「アグリークリスマスセーター」です。コロナ禍に室内で地味に大盛り上がりするのにピッタリです。近年、セレブのSNS投稿で目にした方もいるかもしれません。

[出展:hollywoodlife.com]

アメリカで社会現象化しているアグリークリスマスセーター。コロナ禍に大人ほどハマると予想されるその背景、検証していきます。

そもそも日本でハロウィンが流行ったわけ

日本で奇抜な仮装をするハロウィンが流行ったのはなぜでしょう?

はじまりはディズニーランドから

日本でのハロウィンは、東京ディズニーランドが1997年10月31日、ハロウィン当日限定のイベントを行ったのが最初といわれます。その後クラブなどのクローズドな場所でハロウィンを楽しむようになり、2009年あたりに現在の形になって、ご存知のとおり街をあげての一台イベントとして楽しまれるようになりました。

でも、やりすぎで人気は下火…

しかしこの数年のハロウィンは過剰にヒートアップしました。酔った若者がトラックを横転させ逮捕者が出たり、商店街は危険を察知して早々に店じまいされたり。お祭り後の街には食べ物やコスチュームの残骸はゴミで溢れいつの間にかハロウィンは迷惑な行事と冷ややかな目で見られるようになりました。2020年は外出自粛ムードもあって主要都市でハロウィン行列は目立って発生せず急なトーンダウンを迎えました。マーケティング観点でもその大トレンドは下火になったと受け止められています。

アメリカではアグリークリスマスセーターが社会現象に

アグリー・クリスマス・セーターはアメリカでは既に定着したトレンドです。クリスマス時期に「アグリー(ダサい)なセーターを着て過ごす」習慣・パーティーは、老いも若きも手軽に誰でも楽しめる理由で社会現象になっています。

伝統的な背景もあるポップカルチャー

アメリカではもともと、お婆さんがクリスマスに手編みのセーターをプレゼントする伝統がありました。しかしその(悪趣味な)センスは多感な年齢の子供たちには”ダサい”と敬遠されたのです。

1970~80年代、メイシーズやJCペニーといったアメリカの有名デパートの店頭でクリスマスならではのノベルティアイテムとして販売され流行しました。その後2001年公開の大ヒット映画『ブリジットジョーンズの日記』では、ホームパーティーでお婆さんから贈られたポップすぎる柄のセーターを着るエピソードが注目されました。時代を経て、お婆さんの手編みセーターのダサさを逆に楽しむものとして徐々にブームになりました。

2011年、アグリークリスマスセーターの悪趣味さ楽しむために、ナショナル・アグリー・セーターの日(12月の第3金曜)がアメリカで制定されセーターの悪趣味具合を競い合うコンテストを開催したり、チャリティ目的でパレードしたり、アグリーセーターを主役にした様々なイベントが大真面目に行なわれています。

家族でも恋人や友人たち誰とでも楽しめるということで、本格的に商戦にも影響をおよぼすようになります。11月の感謝祭(サンクスギビングデイ)やその翌日のブラックフライデーにはアグリーセーターが店頭から売切れ続出するほど消費者が殺到するようになりました。

いまのSNSはダサいくらいが”ちょうどいい”

ダサいほどクールとされるアグリーセーターを着て、セレブや有名アスリートたちがテレビ出演し家族と過ごす写真をSNSに投稿されると、「ダサい(失笑)」という反応とともに瞬く間に拡散され、ブームはさらに一般の人たちにも広がりました。

今やアメリカのクリスマスシーズンには、街やパーティー会場、ホームパーティーで老いも若きもアグリーセーターを着込んで過ごしています。アメリカンポップカルチャーとして、アグリークリスマスセーターはその市場が定番化したのです。

単なるセーターと馬鹿にしてはいけません、ウォルマート、ターゲット、H&M、アーバンアウト・フィッターズ、ラルフローレン等がそのブームにのり、毎年限定モノも含むオリジナル商品を多数販売しています。ダサいデザインだからと油断禁物、目をつけていたデザインのものが瞬時に売り切れて入手できないなんてことが起きています。

数年で下火になるどころか、市場は年々拡大

人気のファッションブランドから期間限定デザインが発売され、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)からはチームごとに毎年アグリーセーターが発売され売切れが続出する事態です。またNikeからはアグリークリスマスセーターのデザインを纏ったスニーカーUgly Sweaterが発売されるほどの人気っぷり。

ブルームバーグ・ビジネス誌によると、アグリー・クリスマス・セーターはすでに2014年に1億円規模の市場でしたが、ファストファッションのみならず、有名ブランドまで参入し年々その市場は拡大しています。

コロナ禍々の日本人に”ちょうどいい”アグリーセーター

(2018年あたりからすでに多くの人が楽しんでいる)

 ●着るだけという「頑張ってない」感

 ●シニカルさを楽しめる余裕

 ●室内でも十分にフォトジェニック

日本流ハロウィンのお祭り騒ぎの片隅で「地味ハロウィン」という小さな(だが熱量のある)ムーブメントが起こりました。いわゆる”リア充”層の浮かれる様や仰々しいメイクのパーティーにノれない(ノりたくない)人たちが”地味な仮装を楽しむ”というある種の皮肉をきかせたブームをつくったのです。大人がSNSやトレンドを楽しむ姿勢とリンクしているといえます。

あえてダサい、というシニカルさ

アグリークリスマスセーターは、外出を控えつつ少人数で楽しむことが重視されるコロナ禍に”ちょうどいい”です。それ以外にもいくつか理由はあります。

普段着ないデザインのアグリーセーターを着てダサさを友人と競い合う行為は、肩の力を抜きつつもイベントを全力で楽しめる、という多くの恥ずかしがり屋さんにとっても”ちょうどいい”訳です。

アグリークリスマスセーターは大人が取り入れるのにも”ちょうどいい”適度な遊びで室内でも十分盛り上がるでしょう。「流行にまんまと乗ってしまうのものなあ…」と構えてしまいそうですが、アグリークリスマスは「人よりダサいファッションをする」という個性を十分に発揮できる要素があります。オジ様ほどむしろ得意!(失礼)

これまで日本ではクリスマスに外出してパーティーなどを楽しんできた方も、家族や恋人たちと屋内でクリスマスを楽しむのもぴったりの状況です。コロナ禍に”ちょうどいい”トレンド。アグリーセーターを着て今年のクリスマスを「外出せずとも」思いっきり楽しみましょう。

メリークリスマス。

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