「今日から俺はWEBマーケター」を目指すことは可能なのか?(ビギナー向け)
企業が事業戦略をたてる上で欠かすことのできなくなったWEBやテクノロジーの存在。その中でも企業成長のための“攻め”のWEB戦略の采配を決める「WEBマーケター」は今や注目の職種の一つです。WEBマーケターにはどうしたらなることができるのでしょうか。なりたいと思っているのなら「今日からWEBマーケター」を名乗ってみるのもいいでしょう。
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「どんなキャリアをつめばいいのか分からない」
「どんな業務に携わればいいのか分からない」
という声が聞こえてきそうです。
WEBマーケターに必要な知識の取得方法と、実際になるための具体的な職種・キャリアを紹介していきます。
目次
WEBマーケターの知識とは
今日から「私は WEBマーケターです」と名乗るのは自由ですが、その実がなければビジネスの依頼にはつながりません。それ相応の専門知識は必要です。
前提として、WEBマーケターの業務は基本的には「WEBメディア/WEBプロモーションを最適化する」です。つまり、WEBメディア(サイト)の知識が必要です。加えて、そのサイトにどんなプロモーションを実行するのかを策定する業務に含まれます。「メディアと 広告」、この二つについての基本知識は必須となります。
「WEBメディア」の種類
大きく3つの種類があります。
●1次メディア/2次メディア
「1次メディア」
新聞社のサイトに代表されるように自社の記者やライターが取材をして執筆した“オリジナル記事”を発表する。
「2次メディア」
YAHOO!に代表される、多くの2次情報が集まるポータルサイトやキュレーションサイトを指します。
●オウンドメディア
企業が独自に運営するメディアのことで、公式発表したりコンテンツを掲載したりするサイトです。コーポレートサイト、採用専用サイト、サービスサイト、ブランドサイトなどがこれにあたります。
●コンシューマージェネレーションメディア(CGM)
口コミサイトやSNSなど、コンシューマー自らが発信する事で成長するメディアのことです。飲食店やコスメなど、ユーザーのレビューが売上に大きく営業する業界で重視されます。
これら3種類のメディアをどのように活用していくのか方向を決めるのがWEBマーケターの腕の見せ所となります。
「WEB広告」の種類
WEB広告は、インターネットやテクノロジーの進化とともに様々な手法が生み出させてきました。大別しても30?40種類、細かくは数百種類にものぼると言われます。まずは、よく使われる9つについて解説していきます。
1.リスティング広告
検索結果ページに表示される「テキスト型広告」。「PPC広告」「検索広告」なども呼ばれる。
2.アフィリエイト広告
アフィリエイターの自作サイトを経由して問い合わせや購入が発生した場合に成果報酬を支払う。
3.アドネットワーク広告
複数のWEBサイトを「ネットワーク化」して広告配信する。
4.DSP広告
複数のアドネットワークなどへ横断的に広告配信を行う。
5.動画広告
YouTubeなどの動画サイトへ広告配信する。
6.SNS広告
Twitter、Facebook、Instagramなどのソーシャルメディア(SNS)に広告を表示させる。
7.記事広告
多くの集客数があるWEBメディアに「コンテンツのように」広告を表示する。類語として「ネイティブAD」や「インフィード広告」と呼ぶ場合も。
8.メール広告
メルマガとしてユーザーに配信したメールに広告を掲載する。
9.バナー広告
特定のWEBサイトに広告を掲載する。
9つでも多すぎて大変!という人はまずはどれか一つでもスペシャリストを目指すと良いかもしれません。自身の身近には他にもたくさん広告があります。その広告はどのよう手法で出稿されているのか意識するだけで広告の知識は積み重ねられていきます。
まずは自分でメディアを運営
「今日からWEBマーケター」として手っ取り早いのは、「WEBサイトの運営」です。資格も資金も必要ありません。どうしたらサイトの訪問者が増えるのか、商品が売れるのか、フォロワーが増えるのかなど、実際に色々試してみることは最高のOJTとも言えるでしょう。
WEBマーケティングの基本を知ろう!
そもそも、WEBマーケティングとは一体どんなものなのでしょうか?
「WEBマーケティング」と「マーケティング」の違い
WEBマーケティングの基本となるのは「マーケティング」です。長いマーケティングの歴史の中で、様々な手法やルールや戦略をベースとしてインターネットに特化した形がWEBマーケティングになりました。
マーケティングの世界は時代に合わせて常に進化していて、近年ではマーケティングの第一人者、フィリップ・コトラーがその概念を「マーケティング4.0」へとバージョンアップしました。そこにはWEBマーケティングに代表さるデジタルマーケティングの影響力が無視できなくなってきたという背景があります。
最先端のマーケティングの多くはWEBから生まれているというのも事実です。WEBマーケティングに従事する者は誰でも続々とアップデートされるインターネットの世界と戦うことが求められています。新たな脅威に対してアイディアと情熱を持って新たな切り口で攻めていけるのが、ビギナーとしての「今日からWEBマーケター」の強みなのではないでしょうか。
会社員としてWEBマーケターになる方法
もっと具体的にWEBマーケターになる方法についてご紹介します。もっとも現実的かつリスクの少ない方法は「就職」することです。WEBマーケターとして活躍することを考えた場合、就職先はWEBメディア企業かWEB広告を扱う広告エージェンシー企業がベターでしょう。
就職先の方向性は新卒なのか転職なのかでも異なります。
新卒
新卒であれば興味がある企業や業界よりどりみどり選び放題ですが、
転職
これまでの自分のキャリアを鑑みて企業を選ぶほうが、当然ですがアドバンテージを活かせます。
転職せずに現職
現職で、という方法も勿論ありますが、現職でWEB戦略を実行している、またそこにビギナーを育成する体制があるかどうかが決めてとなります。今の職場にそのような部署はないという場合は、WEBマーケティングの必要性を経営陣にプレゼンし、自分で立ち上げるという方法もあるでしょう。
会社員「今日からWEBマーケター」のメリット
組織に属しているのは大きな強みです。企業の資本力は当然のことながら、仲間との協力関係で業務分担できるのもビジネスを行う上で有利です。目に見えにくいですが、貴重な情報が収集できるのも実は大きな相乗効果を生みます。新人で未経験でも育成されることや企業が持つノウハウを惜しみなく提供してくれます。今日からWEBマーケターにとっては育成もしてくれるとあっては願ったり叶ったりではないでしょうか。
フリーランス「WEBマーケター」になる
WEBマーケターはフリーランスで活躍している人も多くいます。資本が少なくても資格がなくてもなれる職種なので他業種に比べて独立するのは比較的容易です。その分、所属先がないという不利を跳ね返すだけのプロとしての心構えが必要です。
多くの場合ビジネス活動では「◯◯社のAさん」のように所属している会社とセットであなたの評価をします。あなた自身の信頼はもちろんですが、会社という看板を信頼しています。
所属先のネームバリューではなく自分自身の価値が全面に出ているのです。それはフリーランスにとっては最も大切なことです。フリーランスのWEBマーケターとしての第一歩は「自分自身のマーケティング」にあるのかもしれません。
プロとしてのスペシャリティを持つ
フリーランスとして名を上げるには「スペシャリティ」を持つことです。スペシャリティには「専門性」の他に「具体性」という意味もあるように、自分自身の得意分野はどこなのか、特徴は何かを明確化し、それを打ち出していく「PR活動」が大切です。特徴を活かせば活かすほど、差別化が図られてWEBマーケターとしての仕事にはつながりやすくなります。
まとめ
この記事担当のしたオフカンのスタッフ自身が26歳で未経験WEBマーケティングに飛び込んだ、まさに「今日からWEBマーケター」の1人です。タイトルでは大げさな表現していますが、逆説的ではありますが「今日から」とはいえない年月でご紹介したような経験をしてきましたが、飛び込んだその日から「私はマーケーターだ」と名乗っていました。
「今日からマーケーター」は自分がそう決めた、そうなろうと決めた日から名乗ってよいのかもしれませんね。
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